建設業界に足を踏み入れてから20数年、たくさんの業種の下請け工事を行ってきましたが、実際に手を使い汗をかいている職人にとっては、納得のいかない仕事は日常茶飯事でした。
会社の都合、営業の立場の問題、予算の問題……。
この業界で生きていくためには元請けにならないといけない――。常にそんな思いがありました。
私の舅は昔ながらの大工でした。
昔はご近所さんから信頼関係だけで仕事を受注していたそうです。
もちろん見知った顔のご近所さんですから、下手な仕事はできません。
自分の仕事への「プライド」と「生活」。
昔の職人たちの思いの主軸にはそれがあり、また世の中の仕組みとも上手く噛み合っていたんだと思います。
時は流れ、大手企業が町場の工務店業に参入してくると、多くの工務店は自社受注が難しくなっていきました。
そして自社受注の難しくなった工務店は、徐々に施工管理という名目企業の下請けとなっていったのです。
さて、その結果どうなったでしょうか。
大手企業にシステム的に管理された仕事は良い結果を出しているのでしょうか?
業界の真ん中で仕事をしている私には、おおよそそうは思えません。
大手企業は利益・売上を優先し、現場で汗をかいたことのない営業マンは安価な見積もり競争を繰り返し、平気でその仕事を下請けに流します。
経営のため仕事がほしい下請け業者は納得できない仕事でもなんでもやるようになりました(もちろん、そうじゃない人たちもいますが)。
大きなビルを建築するためには、たくさんの人手が必要です。
当然、システム的に管理しなければならないでしょう。
しかしトイレリフォームなどの身近なものは、できる限り実際につくる職人がお客様と近いところで仕事をする、それが本来の姿だと私は思います。
そのためには、職人も色々な勉強をし、知識を得て色々なことができなければなりません。
私たちのリフォームはつくり手である職人が、直接お客様と接します。
そこにあるのは企業の利益・反映だけではありません。
仕事への満足感と自己の生活、その結果、お客様に満足、感謝していただけること、ただただ、それだけです。
私たちアクアシストはお客様と共に喜び、分かち合える、そんなリフォーム会社を目指しています。
まずはお気軽にご相談ください。
きっと、お客様にご満足いただける施工サービスをご提供できるものと自負しております。
親子対談(父と息子)
父 川津 正裕 1966 年生まれ
息子 川津 拓巳 1994 年生まれ
キャリア20年以上を誇るベテラン代表の川津 正裕さんと、異業種から転職した息子の川津 拓巳さん。 親子同士で働くお二人に、お互いの思いを伺いました。
正裕さんがこの仕事を始めた経緯は?
父: 大学を卒業後、住宅設備機器の商社に 入社しました。バスやキッチンの商材を 工務店や地元のゼネコンに営業すること が主で、当時バブル時代で職人が不足し、 職人と一緒にユニットバスの組み立ても したりしていました。商社の営業マンで ありながら、施工もする。そんな仕事を3 年間くらい続けましたね。 その後26歳の時に独立をしました。も ともと何かで独立したかったので、前職 での経験が生かせそうな住宅設備機器の 下請工事をやっていました。 ちょうど独立してから数年後に息子が生 まれたので、その当時はほんとがむしゃ らに働いていましたね。
その後、メーカーの下請工事ではなく「直接お客様から受注できる体制にし、今よりも安く、 質のいい提案をして喜んでもらいたい」と考え、いまのようなリフォーム工事を自社で請け 負う体制になっていったという感じです。
お客様のご希望を、直接職人が伺う。そしてそれを形にする。お互いの顔の見えるリフォー ムこそが、必ずお客様の満足や喜びに繋がるものと私は信じています。
拓巳さんは幼少期時代の記憶などありますか?
息子:子供の頃の記憶であるのは、家とは違う部屋(事務所)をもっていて凄い!とか、近 くでやるお祭りにキッチンやトイレのサンプルを持ってきて、お店屋さんやっている!と いうことくらいです(笑)
父:ちょうどメーカーのショールームがある通りで地元の祭りが毎年あるので、確かに商品 を展示していましたね。
息子:正直大人になるまでどんな仕事しているか全く分かりませんでした。(笑)
拓巳さんはどういうきっかけで父親のいる会社で働くことに?
息子:私の場合、大学卒業後、東京の ベンチャー企業に営業職として一年半 ほど就職しました。自社で運営してい る不動産の比較サイトを不動産会社様 向けに提案していく仕事です。
日本橋辺りに出勤していたので 毎朝 2時間通勤していました。(笑)今考え るとよく通っていたなぁと思います。
殆ど新規営業で電話を1日中かけるこ ともあったので、だいぶメンタルは強 くなったかもしれません(笑)
仕事を通して感じたことは、やはり提 案して相手方が喜んでくれることが一番仕事をしていてやりがいに感じるし、嬉しいとい う事です。
前職では営業担当としてお手伝いすることはできたのですが、サービス内容やシステム内 部は関与することができず、お客様の期待値を超えるような仕事はあまりできませんでし た。当時の私は「もっと自分の努力や頑張りで喜んでいただける仕事はないだろうか?」と 悩んでいました。
そのことを父に相談したときに
「リフォームというものは、自らの手で一生懸命工事をして、その結果お客様に喜んで頂け
る。その顔がみられることが一番うれしいし、やりがいに繋がる」と話していて、素直にい
い仕事だなぁと思いました。
その後悩んだ結果、父の会社に入り、今に至るという感じです。
父:正直な所、その頃からわたし一人だと対応しきれないくらい案件が増えてきていたので個人的には良かったと思っています(笑)
息子:私も 「これから頑張りたい」という気持ちと「これはもしかしたら親孝行になるかもしれないな」という気持ちがありましたので win win でしたね(笑)
親子でどのように役割分担していますか?
父:今のところお客様のところに伺い、調査や打ち合わせ、管理は私が担当し、資料やベースとなる見積作成はある程度任せています。
細かなチェックや確認は私より息子の方が抜けなくやってくれるので(笑)
息子: 私は主に父をサポートする形で仕事をしています。場合によっては現場に出て作業もしますし、お客様のところに伺い、現地調査や打ち合わせもします。あとはマーケティングや経理も私が担当しています。
父: 最近は徐々に直接の問い合わせが増えてきたので、マーケティング施策の効果かもしれませんね(笑)
今後の目標
父:今後も水まわり工事をメインに「お客様のご希望を、直接職人が伺う。そしてそれを形にする。お互いの顔の見えるリフォームこそが、必ずお客様の満足、喜びにつながるもの」と信じて取り組んでいきたいと思います。
またリフォーム業をベースに今後は不動産業ができればいいなと思っています。理想は中古物件を購入し、リフォームして再販していきたいですね。
ちょうど宅建士の資格を持っていますし、息子にも予備校に通ってもらい、取得してもらいました。リフォーム業から新たな事業が広がるよう取り組んでいきたいです。
息子:私としては、しっかりと父からリフォームを学び、経験を培っていきたいと思います。今できる業務での目標としては、より当社を知ってもらえるようブランディングやマーケティング施策を考え、リフォームしようと思ったときにお声をかけて頂けるように努めていきたいです。
また私と父ではこれまで現場で培ってきた知識や経験がぜんぜん違うので同じようにはできないと思っています。
なので、先ほど父が言ったように今後は不動産業や違う分野で貢献できるように頑張っていきたいと思っています。不動産に関しては前職が不動産業向けの営業だったので、当時の経験が多少なり役立つと考えています。